久々のSRCシナリオ感想

『残響NOIZE』 最後まで
様々な方がプレイしているのもあって、僕もやってみなきゃー! と思い、プレイしました。
僕自身、「カニバリズマー」という猟奇的なタイトルの癖にで猟奇的でないシナリオを公開しているので、
「血ゲロ等身大オリジナル」と聞いて黙って居られなかったというのも一つだったり。


総じての感想ですが、演出面でこの物語の世界観を出す事には成功しています。
特にSRCではあまり見かけない(というか出来る人が限られてくるのですが)CGがふんだんに使われています。
また、インターミッションの生徒手帳は非常に手の込んだ演出が成されていて、
話が進むに連れて修正したり、違う文字を使って字が崩れているという細かな演出を出してみたりと、
本編とはまた違った面白さを醸し出しています。
戦闘は非常にあっさりとしていて、SPコマンドは殆ど使わなくてもクリア出来る程です。
シナリオ本編ですが、血ゲロが(CGで)実際に見られるのは最初の段階のみ。
物語の後半からは、ヒロインである紗苗が狂気に支配されて「紗苗自身がグロテスク」という観点で
違った楽しさを垣間見る事は出来ます。
登場人物の過去話など、伏線は様々散りばめられていたのに、最後があまりにもあっけなく終わってしまったので
「あ、あれ? これで終わりっすか?」と思ってしまいました。
結局は2人とも要らない人間のまま救われずに、霊山へと旅立たなければならなかったのですから。


カニバリズマー作っていながら言うのもなんですが、僕自身グロテスクな話は好きではありません。
どちらかと言うと憎悪でドロドロした関係や策謀渦巻くお話が好きだったりするので、
人を殺めて悦に浸るというのは殆どなかったりするのです。
……僕のコレまでのシナリオを見てみると、絶対に信じてもらえそうに無いけどさっ!


とまぁ、話は逸れましたが。
さっくりとプレイ出来るので、お手軽にシナリオをプレイしたい方は是非。
ただし、心臓の弱い方やハートフルなお話が大好きな方には向きませんので、その点ご留意をー。