空転

やる事なす事 全て裏目に出てしまって
何とかしようと頑張っても 全部空回りして
焦れば焦るほど 足場が崩れていく蟻地獄
もがけばもがくほど 絡まっていく蜘蛛の糸
自信が無いから 何とかしようと動き回る
その姿はまるで 尻尾に火が付いたネズミみたい


他人の目線やヒソヒソ話が 僕にまとわり付いて
気にしなければ良いものを 僕は弱いから 気になるから
それを重石にしてしまって それを自分で腰に巻いて
「しんどいよ」と 口と体で訴えて回る


「周りに左右されるのは、実に愚かだ」
「我が道を行け」
頭では判るけど 実感が無い
僕が強くならなければならないのだろうか
この世の中 要領の良い者の勝ちなのだろうか
生きる事に不器用な存在は どうして淘汰されなければならないの?


どう足掻いても 僕は不器用な存在だ 器用な存在にはなれないだろう
でも こんな僕でも 生を受けている以上 何かあるはずなんだろう
空回りしても 遠回りしても いずれは辿り着く 何かが ある事を信じて