『天馬博士と吸血鬼』 アン武さん

そういえば某氏の日記でラスペビフォーと一緒に感想を書かれていたなぁと。
思い立ったようにプレイしてみました。


プレイしてみて感じたところを箇条書きで。
・キャラクターは個性的で微笑ましいけど、考え方は堅実。
・前半。勝利条件に感動した! 『教える・教えられる』ってアナタっ!
・戦闘はややキツメ。だけれどもつんでしまうほどの難しさではない。敵多い+味方1名という状況故だろうか。
・水滴さんとオベリスクさんには感謝します。博士一人では危なかった。
・メタ台詞・パロ台詞は人を選ぶけど、それがキャラクターの味ならば。
・後半。謎が明らかになるにつれて面白味が増して来ます。
・呪文詠唱の件は流石としか言いようがありません。
・後半の戦闘、まさか連戦とは思わなかった。1戦目で全精力を使い果たしてしまった状態で戦闘に。
 そして無限増殖する敵+ガス欠にてなすすべなし。
・……と思ったら、緑の住人1人倒すと半数の緑の住人が消えました。
 そういえば、幹となる奴を倒せとか何とか言っていたような。
 15体近くまで増殖されてしまったら、どれが幹なのか判らなくなるよっ!
 そして、まさかまさかの起死回生。……これが無かったら勝てませんでした。
・そういえば、コマンドの中に「勝利条件」が無かったような。
・あぁ、やっぱり弟子となっちゃうのね。大変だぞー。


総括として。
よく練りこまれている作品だな、という印象を受けました。
主人公である天馬を中心に繰り広げられるストーリーは、プレイヤーを引き込ませるのに十分な魅力を持っています。
特に、天馬の考察力には舌を巻きました。彼の推理を追って行くだけでも楽しかったです。
戦闘に関しては、少々難しかった感じ。
連戦がある事の周知(これは敢えてしていないのかも知れません。そうであったなら作者氏すみません)や、
勝利条件コマンドの設置はして欲しかったなぁと思いました。
あと、僕みたいなヘタレプレイヤーの為に、簡単な攻略指南があっても良かったのかもしれませんね。


今回は『吸血鬼』でしたが、この物語の世界観では何でも出来そうな気がします。
「天馬博士とムー大陸」とか「天馬博士と貞子さん」とか。
作者氏の物語の作りこみが上手いからこそ出来るモノだと思いますし、
そう期待が持てるほど、世界観の作り方が巧みなんだなと感じました。


自分には持っていない「構成の上手さ」「キャラ洞察の深さ」「読ませる力」を
既に持っていらっしゃる方だなと感じました。
これがSRC処女作品とは思えないほどのモノです。
リレーシナリオも大変かと思いますが、本編の方も期待しておりますよー。