ヒューマノイド』 五月雨柾さん 全10話クリア
オリ等身大データに投稿された記念にやってみました。
10話という事でお手軽なのかなーと思ったのが運の尽き。
とてもダークなお話でした。


全てプレイしてみての感想ー。
≪良い点≫
・演出がド派手。各キャラクターの必殺技は一見の価値ありです。ちょうすげー。
 また、物語上動きのある個所は、必ず人形劇+アニメーションで描写されているので、
 位置関係や情景が良く判りました。
・キャラクター作りは成功しているんじゃないかなーと。
 特にレベノさん。『ジャイアントロボ』の戴宗を思い浮かべてしまいました。
・後半に熱い展開が待ち受けています。盗賊組と騎士団との駆け引きとか、ちょうもえる。
≪悪い点≫
・タイトルの『ヒューマノイド』。
 この存在を描写するはずの最初の場面が、少し失敗しているかなぁと思いました。
 OP・1話をプレイする限りでは、
 「ディロス・エリアーヌ>>>>>>>盗賊>>ヒューマノイド」という感じなので、
 人間の方が優れているような錯覚を受けてしまいました。
 なので、主人公父はあんな奴らに遅れなんざ取らないんじゃないかなーと思ってしまいました。
 それとも、父はとっても弱かったんかなぁ。
 あと、ヒューマノイドという定義を、もう少しはっきり出した方が良かったんじゃないかなと。
 B級はこれだけ強い・役に立つ、A級は、S級は――、みたいに。
・OPは仕方ないにしろ、1話でも主人公が誰なのかはっきりしないのは、どうなのかなーと。
 「紹介文に書いてあるから主人公だよ」という風に受け止めかねなさそう。
・何か一つ動きがあった後に、「一方、○○達は――」という形で場面転換する事が多かったので、
 話がこんがらがる事が多々ありました。
・鍵となるヒロインの登場が遅かったと思う。んー、だけど尺の問題もあるしなぁ。
 個人的には、もっと尺を長くしても良かったと思う。
 ただし、そうなると冗長になりかねないから、あれで良いんだろうなー。舞台は洞窟が主体だし。
・AutoTalkを多用しているのは一つの演出なんだろうけど、一瞬では読めない言葉もあったので、
 そういう時は普通のTalkにして欲しかったなぁ。
・これは好みですが、個人的にはKeepBGMしてほし(ry
・9話〜10話の間に何があったのかが謎。
 ヌシを倒したと思ったら、いきなり騎士団と主人公組が別々に行動しているというのは、とても違和感があった。
・ラストは確率戦闘でした。威圧を3ターン連続で掛けられた時は泣きましたよ!
・メルヴィスが叫ぶシーンだけど、ベルファレドがこれでもかっていうくらい叫んでいたので、
 あんまりビックリしなかった。物語のキャラ達にとってはビックリものなんだろうけれども。
 んー、この辺りの描写はちょい難しいなぁ。
・少し予定調和なところが見受けられたかな、と。
 ラストバトルの武器が、どうしてあんなに威力高かったのか判らなかったし。
 最後避けたのも、彼の潜在的な回避能力があったのかも定かじゃないし。
・贅沢を言えば、これだけレベノさんを立たせられるのだから、
 1話ごと各キャラクターのカッコいい場面を作っても良かったと思います。
 あ、アドヴェリーさんを活躍させろって言っている訳じゃないんだからねっ!



色々書きましたが、悪い点は僕自身も気をつけなきゃいけないところもある訳で。
何はともあれ、完結しているという点は手放しで評価できる所ですね。
総じて、ダークで熱い物語でしたよーっと。
五月雨さんにおきましては、現在公開しているシナリオも制作順調なようで。
これからも頑張ってくらはいなー。