『そして鐘の音は鳴り響く』 前・後編 浦瀬ヒガタさん
『クリスマスソングをうたおう』 の続編。今度は大晦日バージョン。
……つーか、これを1週間で作ったとは思えねぇっすよ!


「夢」というテーマで、篠田結城さんに起こる不可解な出来事を描いています。
「死神遊戯」には吹いた。多分、全25巻くらいあるに違いない。
登場人物が「■」と隠すのって、なんだか「ひまわり」を思い出すなぁ。
「真理探究」は確実に倒せる時のみの武器だったのかっ。
気付かなくて半ば諦めてしまいそうになったのは秘密なんだぜ!
そして最後は、夢を乗っ取った存在を潰して終了、と。
除夜の鐘が108回鳴ると思ったら、10回しかならなくてガッカリした!


前作やスズキにも見られますが、キャラクターが人間臭いんですよね。
結城は別として、等身大の人間というものをストレートに描くのがとても上手いなぁと感じました。
だからこそ、藍の望み・願いが誰かの無意識世界を乗っ取るという「動機」も納得がいきますし。
どうして結城の夢を乗っ取る事が出来たのかという描写はなかったように思いますが、
このシナリオは、そこを重視せず、「篠田結城」に起こった事を中心に描いていますので、
むしろ知らない方がミステリーがあって良いのかなーと思ってしまいます。
あと、雰囲気が小説っぽいのかなぁ。地の文を画面演出で行っている印象を受けます。
会話文がとても素朴ですから、そう感じてしまうだけなのでしょうが。
それでいて、滝の演出だったり、血溜まりビチャビチャだったり、摩訶不思議世界の描写だったり。
まぁ、結城だからなのかもしれませんが、そのような状況を一切説明しないお陰で、
プレイヤーが感じたまま、ストレートにその状況を把握出来てしまうというか。
そういった『魅せ方』も凄く上手いなぁと感じました。
そんな画面描写は苦手としている所なので、純粋にうらやまーと思っている自分もいたり。すんすん。