エゴは笑わない

今月に入って余り笑わなくなったような気がします。
何だか気持ちがすっきりしないと言いますか。
漠然とした不安に襲われて、その不安から立ち向かわずに逃げるものだから余計に苛立って。


「和光さんは優しいね」とよく言われるのですが、
その言葉の裏には「優しいだけでやっていけるか、ありがた迷惑なんだよ」という声が聞こえてくるようで。
優しすぎるのもいけない事なんでしょうか。
かといって、非情になる勇気なんぞ持ち合わせていないから、結局は「優しい」ままでいくんだろうと。






自らの保身の為、風当たりが良くなる為に、邪な行動に出る。
それが常。それこそが自らの生きる術。
ああ、何て拙く愚かな生き様だろうか。
ぼろが出る。必ずメッキは剥がれるだろう。
そうなった時、一体僕はどういう顔で立ち竦んでいるのだろう。
そう考えると、とても怖くて何処かへ逃げてしまいたい衝動に駆られてしまう。
その恐怖を裏返すならば、「本当の自分」の実力が無いという事になる。
「八方美人」という歪な装いをして、それで良かれと思っている浅ましさよ。


本当の自分が出せない、建前だけの自分に卒業するのに、どれだけの労力と勇気が必要となるのだろうか。
否、その状況を打破する情熱があるかどうかが一番じゃないのか。
今、情熱は無い。火も無いし、薪はあったとしても湿って使い物にならない。
現状打破の為の薪は、一体どこから手に入れれば良いのだろうか――。