第3回SRC学園シナリオコンペ

昨日の続きを書きますねー。



『桜花道夢の途中』 いぷしろんさん
なるほどー、「マラソン=ひたすら朧にアタックする」と来ましたか。
今まで「走る」系統のモノが殆どだったので、そういう捉え方もありなんだなぁと。
壱悟の一途な思いは伝わってきました。相手は……っ、男なのに……っ!?
ただ、所々で「飾り立てた言葉」のようなものが出てきて気になってしまいました。
んー、気になったといいますか、単に自分の感性に合わないのか。むー。
粋がるのに、言葉で高尚なことを言っても伝わらない?
んんと、うまく言葉に表せない。
そのキャラクターに合った台詞なのかなーと思うところも。
言わせたい事を、そのキャラクターらしく描いてくれれば良かったなぁ、と言ったら良いのかな。
テーマは決まっていただけに、それを具現していくキャラクターの動かし方に
粗が見えてしまった事がちと残念ですかね。
……まぁ、人の事は言えないのですよ。僕もかなり荒い方ですから。
あと戦闘ですが、3回目の戦闘がシビアでした。
ヒント見ずにクリアしたからかもしれませんが、確率任せでしたぜ。
要先輩外せー外せー、と願を掛けながらのプレイでした。
ちなみに、僕のプレイスタイルは
1)ザコ恋者はガン無視。攻撃されても反撃しない。
  これは、要先輩の気力を上げさせないための措置です。
2)要先輩への壱悟の攻撃は「貫く拳」。MAP兵器は自動反撃喰らいませんからねー。
  また、朧の攻撃は無属性の「桜月」。無属性は自動反撃を無効にするので。
3)ひたすら避ける。
  要先輩→壱悟 回避58%。避けまくったさ! クイックロードしまくったさ!!
という感じでしたー。


『敵と書いて友と読む』 狼二世さん
ああー、凄く和むなぁ。
どこまでも優しく包む友情シナリオ。
戦闘では、敵についての説明をキャラクターが行ってくれるのが凄く良かった。
何というか、良かったを通り越して嬉しいという感情が芽生えました。
プレイし終わると同時に、爽やかな風が僕の心になびいて来ました。そんな感じです。
何か良いなぁ、癒されるなぁ。こんなシナリオは僕にはとても書けないですよ。


『11』 フォルさん
猫が好きな人に悪い人はいない。これだけ抑えておけばOK、なんてね。
アンソンがうぜぇ。鉄壁かけてもアンソン☆マジックで魅了されてGAMEOVERとかありえないよ!
そして……。うちのmidiが使われているだとっ!?
翔の語り掛けにはぐっと来るものがありました。
こんな言葉掛けられたら立ち直りますよ――、と思うのは僕だけか。
そしてタイトルの通りの11。まさかとは思ったけど、本当にやっちゃうとは。
イヤハヤ、つんつんしながら意識している人って不思議ですねー。


Sweets Days』 ryu-kさん
イチイチ入る(誉め言葉)チバさんのナレーションに抱腹しつつ。
ダイエット=マラソンで突っ走る、カットビシナリオでした。
人類皆肥満って、壮大なんだか間抜けなのか良く判らない目標だけど、
それに抗う為に立ち上がったDC'sな皆様方。
勢いでぶっちぎったなぁ。ずっとハイテンションなノリを維持している事は凄かったと思いました。


『Runner』 海斗さん
栄一郎の心理描写がなければ、非常にきつい物語だったなぁと思いました。
裏を返せば、心理描写こそがこの物語のミソと言いますか。
贅沢を言えば、栄一郎の心の声はMAP上で表現して欲しかったなーと。
……いや、あくまで贅沢な要望ですよ?
そして画面演出なのですが、文字がそのまま残ってしまったり、帯演出で「更新」とか出たりします。
零牙の描写はいるんだろうか。熱斗留美江の会話もいるんだろうか。
ついそんな事を思ってしまった自分がいました。
何だろう。栄一郎の会話のテンポが他のキャラクターにも映ってる感じがする。
栄一郎ならば自然と受け入れられるのに、他の人だと違和感を感じるな、と。
後は会話文が冗長な感じがしました。のっぺりーっとしているような、そんな感じ。
いや、プレイヤーが見たいのはそこじゃないよっ! という感情を沸かせてみたり。
精練された文章を目指して頂きたいなぁと。
……ああ、人の事言えませんね。僕も無駄に文章長い時ありますもの。
色々と文句を言ってしまいましたが、栄一郎の飄々とした人間像はうまく表現出来ていたなぁと。


『ネームレス・ディザイア』 彩華さん
おおう、これは面白い。
正しく僕らが一度は直面しただろう、『マラソン』というお題故の悩み・熟考。
そして、彼女は彼女なりの答えを見出す――。
あははは、これ僕らの姿と重なるじゃないか。
このシナリオは僕らコンペ製作者の苦しさや創る楽しさを伝えてくれるモノですよ、マジで。
あと誤字が。説明文が「ナイト=フォーレス」になってましたよ、と。


『マラソングラフィティ』 むすすだ式さん
うわ、キャラクターモロ被った! SRC応援団そのまんま被っちゃったよ!
そして何というアイキャッチの応酬。むすすだ式さんだから出来る芸当ですな。
登場キャラクターは半端なく多いのだけど、敢えて名前は載せていないようで。ああ、これは有難い。
ラストスパート1面は、パズル要素があって面白かったです。
2面はジョウの活躍がメインなので、ああいう見せ方でも良いのだろうなーって。
つか、ここで登場ですかゆっぴぃ☆
終始ハイテンションで突っ走ってくれました。正しくマラソンですよ。




総評しますと、前回・前々回よりレベルが上がりました。
シナリオとしてうまく出来ていたなーと思うのは、高野M明さんとマイヤーさんですね。
個人的に好きなのは、らきとさんと狼二世さんかな。どちらもほのぼのですのう。
総じて楽しめましたし、自分の至らない点もたくさん見えて、ホント勉強させて頂きましたよ。
次は……、正直わからんですわ。その時になってみないと判りませんし。